Posted by ENNA on 2009 年 6 月 14 日
新型インフルエンザ対策のコラムを書き続けていまして、様々な業種が抱えるリスクを想定して、対策を考えることは済ませたのですが、段々と一般論とズレてくるようになりまして。
大手のリスクコンサルティング会社は、BCMから離れられずに対策を拡大させていきますし、匿名ブログは新型インフルエンザはもう終わったと書き始めますし・・・。
正しい情報が何かなんてどうでもいいのですが、単純に、風評被害だけが心配なんですね。
風評被害は管理できませんし、ブログの炎上やモンスターペアレントの反応ようなものでもあり、当事者が良く見えないままに悪いイメージだけが先行してしまうため、感染症対策ではなく、企業ブランドに関するリスク管理が必要となるわけです。
でも、そんなことに必要性を感じるのは、当事者だけですから、儲かるようなものではないのかもしれませんね。
新型インフルエンザ対策はどこに行き着くのか・・・
WHOはこのパンデミックは1年~2年続くそうです。
Posted by ENNA on 2009 年 5 月 8 日
当社が新型インフルエンザ対策のプロセスチェックリストを作成して公開し始めたのが2009年2月12日。
http://www.enna.co.jp/BCM/pandemic.pdf
そして損保ジャパンの子会社でチェックリストが作成されたのが2009年2月16日。
http://www.sjrm.co.jp/pandemicflu/pdf/flusheet_kokunai.pdf
当時はリストラ対策で週刊現代に協力記事を載せていた頃で、新型インフルエンザは随分と先のこと考えていましたからね。
それにしても対応が早い・・・。
内容もきちんと整理されているし、追加項目も入れているし、経営者に対する項目は当社が取り組みに内包させているのに対して、損保ジャパン社は別立てにしているから項目も多く見えるし。
敵わないなあ。
事業継続計画と労務管理業務、医療的な措置を整理して、こちらも対策の全体像を見直した方がいいかもしれないと思う。
ただ、実施する人という観点からすると、あまり広範囲なチェックリストは、チェックできない状況になるので、人事・労務実務経験者の立場からすると、若干疑問に思うこともあって。
やっぱり会社で展開できる着実なプロセスをまとめていくしかないと思うんですね。当社なりの考え方をまとめていくしかないのでしょう。
今は、リスクマネジメントを提供する会社や人事業務を請け負っている企業向けにノウハウ提供をしているけれども、早めにノウハウ移転して日本全体で夏以降の新型インフルエンザ対策を実行力あるものにしてもらって、当社はまた人的リスクマネジメント全般に戻さないといけないのかもしれませんね。
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Posted by ENNA on 2009 年 5 月 7 日
2000年頃、社会人になりたての頃に、ちょうどコンプライアンス経営というものがブームになりかけた時期がありました。
当時は、まだリスクマネジメントに決まった手法がなかったので、倫理的観点からのコンプライアンスというのが求められていました。
勤務地は兵庫県でしたので、震災復旧のリスクマネジメントから、花火大会での圧死や海岸の窪みで女児が亡くなる、そして市の助役が逮捕などリスクマネジメントのコンサルティングやトレーニングには事欠かないテーマがあるエリアでした。
その後、人材紹介会社に転職して、リスクコンサルティング業界を担当していたのですが、当時は個人情報保護法が出る2年前、セキュリティソフトメーカーなども担当していましたが「セキュリティ業界は儲からない」という話しがセキュリティ会社から聞かれるくらいの時期ですので、人材確保には本当に苦労しました。
縁あって、セキュリティ会社の管理部へ移ることになりましたが、やはりリスクマネジメントは儲からないという状況は続き、時々の特需を乗り切っていくことになります。
2000年にコンプライアンス経営を売り歩き、2002年からセキュリティ人材を売り歩き、2004年からセキュリティ人材を集め始める。そんな生活をしてきましたので、自然な流れでリスクマネジメント全般に触れていくことになりました。
2004年には個人情報保護法が発布されましたので、この取り組みが生まれ、落ち着いた頃の2006年にはISMSがISO27001に移行して、2008年には内部統制対応と2年おきにセキュリティ強化に向けての大きな流れができているように感じています。
では2010年は・・・
やはり新型インフルエンザ対策になるのではないかというのが、2000年からコンプライアンスとリスクマネジメントに触れている感想でもあります。実際には、2009年の夏からの新型インフルエンザの第2波からの対策が必要になりますが、今から対策が動き始めるのかどうかは若干疑問もあります。
パートナー企業とも話しをしていますが、景気悪化と言いながらも、健康管理と危機管理は必要ですので、当社ノウハウを活用頂いて新しいソリューションを提供して頂ければと願うばかりです。
Posted by ENNA on 2009 年 5 月 5 日
運良くH1N1型で発生してくれた新型インフルエンザですが・・・
これが運悪くH5N1型で発生していたら、まぁ、発生への対応がずさんだったこと・・・というしかないのでしょうね。
そういう意味では、本当に、運良く、良い勉強の機会になっていると思います。
それに加えて、北半球はこれから夏ですので、これも運良く高温・多湿な気候によってインフルエンザの拡大を抑えることができるかもしれません。
しかし、それは、南半球が冬となるため、その期間に変異して再上陸するまでのインターバルでしかありません。
加えて、本命のH5N1型の活動が見えていませんので、今後、運が悪ければ、今回の新型インフルエンザの第2波に加えて、鳥インフルエンザという可能性もあるわけです。
順当にいくならば・・・
1.今回のH1N1型のインフルエンザは、ソ連型、香港型に続くメキシコ型で定着?
しかし、季節によらない可能性と、50代以上での発症が少ない点は今後も課題として残るのでしょう。
2.秋ごろ、平均気温が20度程度(4月のメキシコ)から、気温が下がる冬にかけて第2波登場。
中国・東南アジアで今の新型インフルエンザが蔓延していれば、きっと変異型としての再登場になる可能性が強く残りますから、まずは途上国での新型インフルエンザの発症をできるだけ抑える必要があるかもしれません。
まぁ、ここまでくると、企業の対応ではなく、国家レベルでの対応となりますが。
日本国内であれば、やはり新興マーケットと認識しているエリアの発症状況及び経済的ダメージと、あとは第2波がどのような形でくるのかという点について準備する必要があるのでしょう。
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Posted by ENNA on 2009 年 5 月 1 日
新型インフルエンザ対策の進展を見ていると、先進国の国家防衛的発想や、グローバル企業の対応には目を見張るものがあるものの、海外展開をしている日本企業では、まだまだマスクの配布にとどまっているところが多いのが現実です。
ここにきて、豚インフルエンザは弱毒性です。という論調が増えてきたのですが、弱毒性ということは季節性インフルエンザと同じでどこにでもあるもの。という認識が広まりつつあります。
そうです、毎年、日本で1万人以上の死者を出し、米国では3万5千人以上が亡くなる季節性のインフルエンザです。
それが、季節を問わずに発生するリスクに直面しているのが現在の姿です。
おまけに、人間は免疫を持っていないので、誰でも感染する病気として周囲をふわふわと漂っているわけです。
これのどこが大丈夫なのか・・・というのが正直な感想です。
死なないから。
それは確率論であって、現在の日本ではインフルエンザワクチンの開発により、インフルエンザ発症者を出来る限り減らす努力をして、冬の3ヶ月間で1万人以上が肺炎等で亡くなっている状況なのですね。
同じ計算でいけば、3ヶ月で1万人ですから、1年で4万人。かなり強引な計算ですが・・・
交通事故による死者が1万人を切り、自殺が約3万人。それを合算した人数の被害が発生する可能性のある病気にご対面しているとも考えられます。
適切な治療を受ければ、死ぬことはありません。
これも、ある意味正しく、ある意味間違いです。インフルエンザは、呼吸器の疾患を生みますので、人工呼吸器がなければ重症化をさけられないということもあります。
タミフルやリレンザを使っている間、病院であれば、人工呼吸器をつけたままにして呼吸を助けるわけです。
では、じわじわと広がって、患者が増えて、病床が満杯になったら?
薬はもらえたけど、人工呼吸器は不足しているから、安静にしていて下さいと言われたら?
なので、感染予防が重要であり、社内や学内での集団感染を避けるための取り組みが必要になるわけです。
タミフルの備蓄に関しても、放出先の優先順位があるくらいですから、もっと備蓄数というか準備数が少ない人工呼吸器であれば尚更のこと・・・。パンデミックの恐さは、病原菌の強さではなく、同時多発型の発症にあります。
もっと切実に捉える時期に来ているのかもしれませんね。
あと、季節性のインフルエンザと同じなので、38℃~40℃の熱がでますが・・・なんてニュースでは言っていますけど、38℃の熱が出たときのダルさ、39℃を超えたときの辛さは並大抵ではありません。まして40℃を超えれば、脳や生殖器に障害が出る恐れが残ります。
そういうわけで、なんとしても予防措置は実践していかなければならないのです。自分と自分の家族のために。
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Posted by ENNA on 2009 年 4 月 29 日
新型インフルエンザが全世界に広がりつつある中で、日本政府は水際作戦を展開しています。
まずはメキシコとの直行便や米国からの飛行機を対象とした機内検疫ですが、対応にバラツキがあるのかもしれません。
メキシコの直行便は週に2便程度しかなく、その他は、米国とカナダを経由して行き来しています。格安航空券で海外に行った方はお分かりになると思いますが、外国航路の場合は、中継地を利用することが多く、また複数の行き先の乗客が一緒に搭乗します。
メキシコとの行き来は、米国やカナダを経由することが多いですから、直行便は費用が高くでも搭乗できる人たちがメインとなります。カナダ便の検疫がどうなっているのかは気になるところです。また米国便であれば、ロサンゼルスから日本に入る飛行機は日本の主要空港(成田、羽田、関空、中京、千歳、福岡・・・)と入り口が沢山あります。
そもそも、中南米で発生した新型インフルエンザを、直接日本に入れないということ自体に無理があると思うのですが、本当のリスクを想定するのであれば、中南米に対する対策ではなく「東南アジアに展開して変異した新型インフルエンザ」に対する対策を準備する必要があるのではないかと考えるわけです。
新型インフルエンザに対する処置は2つ必要です
・タミフルやリレンザを48時間以内に投与する。
・人工呼吸器をつける
この2つを早急に実施しなければ、弱毒性と言えども重症化することになります。
現在の世界中の感染状況だけを考えるならば、水際作戦だけで沈静化できるかもしれないという期待感を生みますが、東南アジアで感染が広がった場合は、確実にパンデミック化してしまうと想定されるわけです。
なぜ東南アジア経由を想定するのかと言うと、WHOがパニックを避けるために「海外渡航」の制限を実施しなかったことによります。
日本はSARSの経験がなく効果的な対策を取れているとは言いがたいのですが、中国やカナダが率先して対策を講じているのはSARSの経験を活かしていると言えます。しかし、中国や東南アジア諸国では、健康管理にしても衛生状況にしても、メキシコと似た部分もありますので、水際の対策を講じたいのであれば、中国や東南アジアの封じ込め作戦をバックアップするくらいのことをやらないと、第二波として現れる東南アジア経由の新型インフルエンザにさらされることになるでしょう。
国家防衛の観点で対策を考えるのであれば、厚生労働省と外務省がもっと連携をして、諸外国からの情報収集を強化していかないと、メキシコ発の新型インフルエンザを抑えられたとしても、東南アジア経由に対する防衛策が有効に機能するのか疑問に感じることもあります。
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Posted by ENNA on 2009 年 4 月 28 日
残念ながらフェーズ4への移行が現実味を帯びてきました。
WHOのスポークスマンの話では、フェーズ4にするか、フェーズ5にするかといった協議・検討がなされたとのことで、海外からの配信が届きました。
さて、GWを迎える日本において、早急に対策を講じたいという企業に向けて、1日の研修プログラムを開設することとしました。
新型インフルエンザ対策は、予防措置から行動計画へ移行していく必要があります。その全体の流れや各作業について理解頂くことで、自社での展開をスムーズにすることが可能となります。
■コース概要
当社マニュアルに沿って、全体プロセスの理解から自社の対応に関する事例をミーティング形式で検討・討議して頂きます。
■形式
前半:講義形式
後半:ディスカッション形式
■対象
企業内にて新型インフルエンザ対策本部のスタッフとなる方
新型インフルエンザ対策に関する業務に携わる方
新型インフルエンザ・ソリューションを開発している方
■開催場所
都内:渋谷~品川の貸し会議室等を予定(参加人数により変動)
■開催日時
4月29日、30日、5月1日、5月2日、5月3日(順次開催予定)
時間:10:00~17:00
※お申し込み頂きましたら、日程のご希望を確認するメールをお送りします。
■費用
¥45,000-/1名(消費税込)
※最小開催人数は、2名となります。
詳細は、こちらからアクセスしてください。
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Posted by ENNA on
メキシコで感染者が死亡して、諸外国では軽症な理由が知りたくなりまして・・・。以下は、個人的な検討をまとめたものです。医療専門家の判断ではありませんので、瑣末な読み物程度に流してください。
いろいろ海外のソースを拾っていると、どのソースからも抜けているものがありました。
それは、国民健康保険制度です。
メキシコの方は、どの程度病院に行くのかという点が気になり、メキシコ在住の日本人の方のブログ等を巡ったのですが、基本的に健康保険に加入している方が少ないということが書いていまして。
ということは、軽症の段階では病院に行かないというか、行けないのが現実的な姿なのかもしれません。
そうすると、重症化した方だけが治療を受けようとするわけですから、潜伏期間中も、発症後も自宅で様子を見ている光景が浮かびます。
だから、病院だけがパンデミック状態にあるのは良く分かります。医師は、重症者だけを相手にするわけですから、部分的に感染列島のような状況になっていると解するわけです。
さて、となると、豚インフルエンザは、感染力こそ強いものの、あまり死なないインフルエンザではないかと思えるわけです。もともと豚由来ですから弱毒性というのは話しにありましたので、その通りだと思うのですが・・・。
ここで気になるのが、パンデミックになるのかどうか?という点です。
一般のインフルエンザとあまり変わらないということであれば、発症初期での対処が大切となるのですが、それでも肺炎のリスクはありますから、人工呼吸器による経過観察は必要になるでしょう。
そもそも人間が抗体を持たない新型のインフルエンザであれば、小さい規模で発症を食い止められていられれば問題ないのですが、一気に感染者が増えた場合(弱毒性とはいえ、誰も抗体を持たないインフルエンザなので)、備蓄している薬と人工呼吸器が底をつく可能性は否定できません。
薬と人工呼吸器がなく、入院設備も一杯になったとき・・・。それは今のメキシコの姿になるわけです。
だから、感染予防措置が重要になるというところに戻ってくるのですが、ここまでの展開を踏まえて、感染症予防対策を講じる必要がでてきます。そうなれば、今やっている水際作戦ではなく、日本に豚インフルエンザの抗体検査を行える設備・試薬等を十分に用意する必要があるはずです。
日本で感染の疑いがあるヒトがいないのは何故なのか・・・。それは季節性のインフルエンザがまだまだ流行していますし、そもそも検査をしていない可能性もあるのではないかと・・・。あまり推論で話すのはよくありませんので、この辺で。
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Posted by ENNA on 2009 年 4 月 26 日
外国で発生したパンデミックですから、なかなかその実態には触れられないのですが、どうも気になることがありまして情報を探っていますと・・・。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/talking_point/8018428.stm
ニュースで聞いている以上の惨状が、メキシコシティーやその病院内では繰り広げられているのではないかと思えるわけです。
英国BBC放送に寄せられる、メキシコシティーの方々の声が集められています。
また、麻生首相が「水際で」と盛んに話していますが、インフルエンザは発症までに潜伏期間があるため、水際対策を声高に発表してはダメなんですね。それは昨年末の厚生労働省の会合ではっきりと話されたはずなのです。高度に交通機関が発達した現代において、水際での阻止は無理だと。
下手に日本人に期待感を持たせるのではなく、本当の、このウィルスの力を伝えて、予防・対策を取らせるべきだと思いますね。
ちなみに、BBCのサイトでは、国内最高峰の医療機関の医師や研修医がメッセージを書いています。6日以内に死亡したということ、そして、死亡者の中に、医師と看護師が含まれているということを・・・。パニックにならないために発表していないということに対する理解と、実際を知って欲しいという要望がそのまま書かれています。
中途半端な情報を開示して、本当の情報が他から流入してくる時のリスクを、日本政府はもっと真剣に捉えないといけないんです。
それが本当のリスクコミュニケーションなのです。
Posted by ENNA on
パンデミック対策を社内で行う場合には、通勤、勤務を分けて考える必要があります。
また、「通勤」と「勤務」という2軸のほかに、「社員」と「社員の家族」という2軸、「個人所有」と「会社所有(設置」)という2軸の計6軸が必要となります。
これを整理してから備蓄を検討しなければ、無用な在庫を抱えることになるか、直に底をつくことになります。
厚生労働省や製薬会社、パンデミック対策ソリューションを提供している会社では、個人の生活防衛ベースの備蓄イメージを提供・公開していますので、 それらは最小限の備蓄としてとても大切ですが、会社が操業を維持するための取り組みとして備蓄を再検討して頂く必要があります。
本備蓄リストは、当社提供のマニュアルに記載し、また購入者に向けて当社SNSにて情報提供を行っています。
※当サイトは、企業・団体向けのパンデミック対策支援をメインとしているため、一般的な対策情報とは異なることがあります。
当社のパンデミック対策のノウハウ提供のサイトはこちらです。
http://pandemic.risk-hazard.com
GW明けの海外渡航社員の休業のさせ方
http://pandemic.risk-hazard.com/?p=138
非接触体温計とサーモグラフィの使い分けについて
http://pandemic.risk-hazard.com/?p=32