「弱毒性」だから大丈夫に対する大いなる疑問
Posted by ENNA on 2009 年 5 月 1 日
新型インフルエンザ対策の進展を見ていると、先進国の国家防衛的発想や、グローバル企業の対応には目を見張るものがあるものの、海外展開をしている日本企業では、まだまだマスクの配布にとどまっているところが多いのが現実です。
ここにきて、豚インフルエンザは弱毒性です。という論調が増えてきたのですが、弱毒性ということは季節性インフルエンザと同じでどこにでもあるもの。という認識が広まりつつあります。
そうです、毎年、日本で1万人以上の死者を出し、米国では3万5千人以上が亡くなる季節性のインフルエンザです。
それが、季節を問わずに発生するリスクに直面しているのが現在の姿です。
おまけに、人間は免疫を持っていないので、誰でも感染する病気として周囲をふわふわと漂っているわけです。
これのどこが大丈夫なのか・・・というのが正直な感想です。
死なないから。
それは確率論であって、現在の日本ではインフルエンザワクチンの開発により、インフルエンザ発症者を出来る限り減らす努力をして、冬の3ヶ月間で1万人以上が肺炎等で亡くなっている状況なのですね。
同じ計算でいけば、3ヶ月で1万人ですから、1年で4万人。かなり強引な計算ですが・・・
交通事故による死者が1万人を切り、自殺が約3万人。それを合算した人数の被害が発生する可能性のある病気にご対面しているとも考えられます。
適切な治療を受ければ、死ぬことはありません。
これも、ある意味正しく、ある意味間違いです。インフルエンザは、呼吸器の疾患を生みますので、人工呼吸器がなければ重症化をさけられないということもあります。
タミフルやリレンザを使っている間、病院であれば、人工呼吸器をつけたままにして呼吸を助けるわけです。
では、じわじわと広がって、患者が増えて、病床が満杯になったら?
薬はもらえたけど、人工呼吸器は不足しているから、安静にしていて下さいと言われたら?
なので、感染予防が重要であり、社内や学内での集団感染を避けるための取り組みが必要になるわけです。
タミフルの備蓄に関しても、放出先の優先順位があるくらいですから、もっと備蓄数というか準備数が少ない人工呼吸器であれば尚更のこと・・・。パンデミックの恐さは、病原菌の強さではなく、同時多発型の発症にあります。
もっと切実に捉える時期に来ているのかもしれませんね。
あと、季節性のインフルエンザと同じなので、38℃~40℃の熱がでますが・・・なんてニュースでは言っていますけど、38℃の熱が出たときのダルさ、39℃を超えたときの辛さは並大抵ではありません。まして40℃を超えれば、脳や生殖器に障害が出る恐れが残ります。
そういうわけで、なんとしても予防措置は実践していかなければならないのです。自分と自分の家族のために。



